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いつまでも時をかけてくれ!『時をかけるな、恋人たち』最終回

パチパチパチパチ……。
みなさま、終わりましたね。遂に終わってしまいましたね。※2023年12月22日に書いたやつです。

10月スタートの連続ドラマ『時をかけるな、恋人たち』の脚本が上田誠、しかも瑛太が出演するというネットニュースを見て、思わず「きゃーーーー!!!!」と駅のホームで大声を出しそうになったあの夏の日から早5ヶ月。
『時をかけるな、恋人たち』が遂に最終回を迎えました。

純粋に恋する様々な2人が描かれた5話までのパトロール編が終わり、6話からの逃避行編はまさに「辻褄合わせ」まくりの展開でした。

いろんな出来事の辻褄が合うのは見ていて気持ちがよかったですよね!
私の1番のお気に入りは、廻(吉岡里帆)が幼い頃、初恋の人•諸星くん(ラランドのニシダ)に渡した手紙です。

仕事で偶然再会した時「あのとき手紙くれたやろ?ほんま嬉しかった…俺、会社休むから、今度食事でもいかへん?」と言っていたのを見て、「何で会社休むんだよ!仕事した後に食事すればいいだろ!後ろにいる上司の顔見てみろ、死んでるぞ!」と思ったんですけど、諸星くんがそう言う理由がちゃんとあったんですね。

昔の自分が「けっこんしてね」と書いた手紙を、こっそり「こ」→「き」に書き換えた廻。
廻と再会した諸星くんが、20年越しに律儀に「けっきん」してくれようとしている姿を見て、不覚にもラランドのニシダにちょっとキュンとしました。


そして『サマータイムマシン•ブルース』ファンを泣かせたのは、第8話。タイトルは「サマータイムトロール•ブルース」!!!


……えー、みなさま、お手元にグラスはあるでしょうか?お酒ちゃんと入ってますね?
そちらの方は?大丈夫ですか?
あ、大丈夫そうですね。ありがとうございます。
えー、それでは『サマータイムマシン•ブルース』をこよなく愛するみなさま、上田誠先生が、『時をかけるな、恋人たち』第8話のタイトルを「サマータイムトロール•ブルース」としてくださったことに……乾杯!!!!


ってな感じで、予告でこのタイトルを見て震えた『サマータイムマシン•ブルース』ファンの皆さまと、心の中で何度も乾杯させていただきました。
その節はありがとうございました。

あ、映画『サマータイムマシン•ブルース』をまだご覧になってない方は是非見てくださいね!めちゃくちゃ面白いですからね!!!
あの映画をこれから初めて観れるなんて、逆に羨ましい限りです…!!!

そして、全世界の『サマータイムマシン•ブルース』ファンを興奮させたリモコンテレフォンは、なんと台本にはなかったものだそうで、「監督と美術スタッフからの掌底でしょう」と脚本の上田誠先生がポストしておられました。
監督さま…美術スタッフのみなさま…超絶胸熱なサプライズありがとうございました!!!!!(土下座)

最終回では、フォゲッターで記憶を消されたということにしつつ、実は全ての記憶を持ったままそれぞれの時代で生きることになった廻と翔(永山瑛太)。

何がびっくりしたかって、違法タイムトラベルした翔への罰がガチなんです。「時の牢獄」という、何もない真っ白い部屋?空間?に閉じ込められて、しかもいつ出れるかわからないという恐ろしい重罰。
いえね、記憶があるならいいんですよ。でも、翔も表面上はちゃんと記憶を消されてるわけです。それであれって…。
だって本来だったら自分が悪いことした記憶ない状態なわけですよね。悪いことした記憶もないのにあんなところに閉じ込められるなんて地獄です。記憶もないのに「お前は犯罪者だ」と牢獄に入れられて、記憶ないから反省も後悔もできないのに、ただただ精神を崩壊させるためにやってるんじゃないかと思うレベル。

トロール編で捕まった違法タイムトラベラーって、そんな罰なさそうだったんですよ。記憶は消されるけど、それで終わり。なんなら未来なら変えてもいっか!みたいなノリだったのに、翔にだけあの罰って厳しすぎないか?タイムパトロール隊が違法タイムトラベルしたっていうのが問題なのかな……と1人真剣に考えてたら、物語の途中からちょいちょい登場していた伝説の恋人「マギー&キケロ」が23世紀でテロ騒ぎを起こしたらしく、そのどさくさに紛れて翔が脱獄。廻に会い現代に戻ってきました。

…脱獄!!!
さすがに重い……!響きが重い!!!

目の前の現実に廻と翔も(私も)挫けかけますが、そんな時、あの諸星くんと未来人のリリリー(元•翔の婚約者)がなんと令和で子供ができ、しかもその子の子孫はタイムパトロール隊の和井内隊長であるという報告が入ります。

……ん?
ということは、過去人と未来人が結ばれなかったら今ここに隊長は存在していないわけで、隊長どころか隊長のご先祖さまも存在してないわけで、ということは、諸星くんとリリリーが結ばれることは歴史上の正義、ということになるのか?

急遽ハッピーになった2人は再び逃避行へ!
タイムトラベルをしながら楽しく逃げているうちに、自分たちこそ伝説の恋人「マギー&キケロ」なんじゃないかということに気づきます。

自分たちで自分たちが再会するきっかけを作り、2人は笑顔で恋の逃避行を続けることにする、というラスト。

大切なのは、「今」。
今、一緒にいる。それが全て。
それ以外は考えない!悪い未来は想像しない!
全力で恋をしながら、全力で笑う廻と翔。

なんという恋のパワー!
ありとあらゆる恐怖を打ち破る、恋からしか生まれないエネルギー!

普通だったら怖いですよ。翔が入れられた牢獄のことを考えると、これ以上の罪を重ねて次に捕まったらどうなるんだと足がすくむはずです。
ごくごく普通に生きてきた廻だって、脱獄者である翔といることを選んだら、穏やかな生活を送れなくなるわけです。


それでも2人は手を取り、逃避行を続ける未来へ走り出します。
お互いを「好き」だという「恋」だけを持って、その恋のパワーだけで、警察に追われる時空族であり伝説の恋人「マギー&キケロ」にもなってしまうのです。


追われる身なので心配にもなりますけど、きっと廻と翔が危なくなったら、何度でも別の時間にいる「マギー&キケロ」(廻と翔)がうまいこと助けてくれるでしょう!


どうか、ずっとずっと2人で恋をしながら、楽しみながら時をかけていてくれ!
そんで、時空を飛び回ってる2人と、私も人生のどこかですれ違うことができたらいいなと思います。


おしまい!