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『コタツがない家』最終回 | 深堀家も我が家も、コタツがなくても毎日怒号が飛び交っても大丈夫!

大好きだったドラマ『コタツがない家』も遂に最終回を迎えてしまいました。※2023年12月26日に書いたやつです。

いやー、面白かったですね!!!

めちゃくちゃ面白かったんですけど、あれ、何があったっけ、と考えるとストーリーをうまく説明できないというか、あんまり思い出せないというか。
本当に万里江(小池栄子)たちの日常とその会話が面白かったドラマでした。何より、万里江の夫•悠作(吉岡秀隆)に文句を言いまくった3ヶ月でした。


最終回では、私があんなに「あの男は結婚しない」と断言していた志織(ホラン千秋)の彼氏(中川大輔)がちゃんとプロポーズしとりましたね。
途中から結婚に前向きになってましたもんね。いろんなことちゃんとしだして、彼氏がちゃんとしてくれて嬉しいはずなのに志織は何故かブルーになるっていう謎の展開。

流行りの蛙化現象か?
結局ダメ男が好きな女なのか?
と志織のことが心配になりましけど、プロポーズされて嬉しそうでよかったです。

「僕と結婚してください」と言われて(言わせておいて)「いいよ!」と笑顔になる志織が可愛かった。
なんだよ〜!!!ブルーになってたくせにめちゃくちゃ嬉しそうじゃんかよ〜!!!!
と志織をツンツンしたくなりました。


1話からずっと万里江がウェディングプランナーとして担当していた酒井ひかる(富田望生)と酒井晋一(森優作)の結婚式も無事開催。
確かにいい結婚式だったんですけど、万里江が結婚式見て泣いてたんですよ。

すごくないですか?
万里江、どんだけ初心持ち続けてんの?

万里江って、伝説のやり手ウエディングプランナーにして社長じゃないですか。
多数の取材も受けてますし、万里江にプロデュースしてもらった人は離婚しない、なんて伝説まであったくらいで、これまで数え切れないほどの結婚式をプロデュースしてるはずなんです。
にもかかわらず、まるで初めてプロデュースした結婚式に立ち会ったかのように泣いてる万里江を見て、万里江のことがもっと好きになりました。

話逸れるんですけど、大学生の頃友達とロンドンに旅行に行って、現地で『オペラ座の怪人』見たんですよ。終わったらスタンディングオベーションになって、その熱気に感動したんですけど、それより驚いたのが、キャストの人たちがみんな泣いてたことなんです。
もしかしてこれ初演ですか?
もしかして今日最後の上演ですか?
って思うくらいキャストの人たちも感極まったみたいに泣いてて(お金払って前から三列目くらいのめちゃくちゃいい席で見たので、キャストの表情もよく見えました)、ちょっと戸惑ったんですけど、きっと本当に1本1本魂込めてやってるんですよね。
何回もある公演の1つ、ではなくて、全ての公演を「1度しかないもの」として演じてるからあんな涙が流せるんだろうなと思いました。

きっと万里江もそれと同じように、何回結婚式をプロデュースしようと、相手の2人にとっては初めての大事な結婚式だってことを忘れずに、いつも全力で結婚式を作り上げてるだろうなと感じたシーンでした。


さて、最終回のメインは深堀家のクリスマス。
会社の先輩•熊さんこと熊沢(西堀亮)を新人に取られてしまったようで寂しい達男(小林薫)は、万里江からの勧めで熊さんを深堀家のクリマスパーティーにご招待。
万里江の部下•師島くん(河野真也)はサンタの衣装で参加してくれますが、熊さんに断られた(そりゃあ断られるわ、奥さんと子供いるんだもん)達男は不機嫌まるだし。
挙句に彼女を連れてくると言っていた順基(作間龍斗)までパーティーをドタキャン。しかも達男の元奥さんとその彼氏とパーティーしてたと判明してもうゴングが鳴り響きまくり。

何が可哀想って、サンタの衣装を着て一生懸命場を盛り上げようとしてた師島くんが、深堀家の言い争いの中、ひっそりとサンタの衣装を脱いでいたところです。
師島くん、失恋した師島くんを励ましたかったのに、逆にクリスマスにこんな思いさせてごめんね。
でも場の空気がよくなると再びサンタクロースの衣装を着出す師島くん。
マジでカオスな深掘家のクリスマスパーティー

そして、どうしても熊さんの興味を引きたい達男は、クリスマスプレゼントとしてもらった1人部屋になんと独断でサウナを設置します。

おいおいおいおいおいおい!!!!
居候の身の分際で「遠慮」ってもんを知らんのか!
もうちょっと慎ましく居候してくれ!!!
と私も思わず声に出しました。

リビング横の和室に突如サウナが設置されて混乱する万里江と達男はまた言い争いになりますが、「コタツがないのにサウナがあるっておかしい」と悠作はバカウケ。
そして、そのサウナのおかげで、悠作はなんと漫画を完成させることができたのです。
悠作、12年ぶりの新作。


12年…。
12年前と言えば私もまだ20代だった…!
順基はまだ6歳。
万里江まだ32歳。
悠作39歳。そして悠作は今51歳。

長かった…。長い12年だった…。

完成された漫画を読みながら、笑顔で涙を流す万里江。

悠作「クリスマスプレゼント」
万里江「プレゼントのお返し!」
  万里江、悠作をハグ。
万里江「尊敬してあげる!」
悠作「そういうんじゃないんだよなぁ」

そういうじゃないと言いつつ、部屋を出て行った後めちゃくちゃ嬉しそうな悠作。


悠作、よかったね。
描けてよかったね。それを万里江が笑ってくれて、泣いてくれて、尊敬するとまで言ってくれて、よかったね。

……っていうか、ほんとにさ、あんた万里江と別れてどうする気だったの?
離婚する離婚するって騒いでさ、ほんと迷惑な男だよ。
あんないい女いないよ?この世界に女は星の数ほどいるけど、万里江みたいな女はいないんだよ?万里江は万里江たった1人なの。
例えば万里江と別れたとして、あんたみたいなダメ男を好きになって面倒見てくれる人はいるかもしれない。
でも万里江みたいに、無職のあんたを決して自分より低く見ることもなく、ガミガミ仕事するように言うわけでもなく、だからと言って「なんもしなくていいんだよ」みたいな人をダメにするようなことを言うわけでもなく、ただただあんたが描き始めるのを待ってくれる、決して強くなく、ちょっとだけ背中を押してくれる、そんな女は万里江だけだよ。
正直、私は万里江にはもっといい男がいるとは思ってるよ。でも万里江があんたがいいって言ってるから仕方ない。
もう二度と離婚したいなんて言うなよ!
クリスマスプレゼントはできる限り毎年用意してやってよ!頼むよ、悠作!!!
(気持ちは万里江の親友で、安い居酒屋で悠作と飲んでる想定です)


ラストは、12年ぶりの漫画は全然売れなくて、「それでも万里江は幸せでした」というナレーション。

…売れなかったんだ!!!
マジで土門さん(北村一輝)編集者として大丈夫?悠作に描かせるためにあんなに時間使って全然売れないって、会社で冷遇されたりしてない??

でも、こっから売れる可能性だってゼロじゃないですよね。
『コタツがない家』は終わったけど、その後で、なんかの拍子に、芸能人の誰かがおすすめとして紹介するとか、土門さんのXから火がつくとか、このあと5年後とか10年後とかに売れるかもしれないし、これをきっかけに悠作もまた漫画をコンスタントに描くようになって、それのどれかが売れた拍子に漫画『コタツがない家』も売れるかもしれない。売れないかもしれないけど。


漫画が売れても売れなくても、深堀家にはコタツはないけどサウナはあるし、ケンカばっかりだけどあったかい!

我が家にもコタツはないし、ケンカばかりの子供たちに毎日激おこぷんぷん丸ですが、それでもきっと大丈夫。我が家だってあったかい!(はずだ!)


そう思えた『コタツがない家』でした。


おしまい!

8話の名言「地球には私がいるじゃないか」

 

あ、ちなみに、激おこぷんぷん丸が流行したのって2013年らしいですよ!
え、もう10年も前…?時が経つのは早いですね。