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別の結末を妄想したくなる映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』

アーサー・コナン・ドイルの名作探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを原案に、ディーン・フジオカ演じる犯罪捜査コンサルタント・誉獅子雄と岩田剛典演じる精神科医・若宮潤一が数々の難事件に挑む姿を描いた2019年放送の月9ドラマ『シャーロック』の劇場版。

ドラマ見てたはずなんですけど、警部役の佐々木蔵之介がドラマにも出てたか全く思い出せず、オープニングから夫と「蔵之介って出てたっけ?」「どうだったけ?」となりました。
で、調べてみたらなんとドラマ版のメインビジュアルに載ってました。ディーン様と岩ちゃんと蔵之介の3人です。……メインじゃん!!!
アラフォーの記憶力やばいです。

さて、映画のあらすじはこちらです。

瀬戸内海の離島で、日本有数の資産家•蓮壁千鶴男(西村まさ彦)が莫大な遺産を遺して変死した。資産家は死の直前に、娘の誘拐未遂事件の犯人捜索を若宮(岩田剛典)に依頼していた。真相を探るべく島へやって来た獅子雄(ディーン•フジオカ)と若宮の前に現れたのは、異様なたたずまいの洋館と、そこに住まう華麗な一族の面々と怪しい関係者たち。島に古くから伝わる不気味な魔犬の呪いが囁かれる中、島内で新たな事件が連鎖的に発生し……。

ちなみに、主な出演者は以下の通り。

蓮壁千鶴男の妻……稲森いずみ
蓮壁家の長女……新木優子
蓮壁家の長男……村上虹郎

蓮壁家の使用人…椎名桔平

蓮壁家に出入りするリフォーム業者……
広末涼子、渋川清彦(広末の夫)

新木優子の元家庭教師……小泉孝太郎

さて、ここからネタバレしますので、映画をご覧になった方だけ続きをお読みください。

 


…………。

 

観てない方、いなくなりました?じゃあ始めますね。

 

 

 

 

マジで蓮壁家の奴らなんなの?

 

 

 

勝手に一つの家族をめちゃくちゃにしておいて、誘拐した新木優子を大事にしてもあげなかったってどういうことだよ。
もちろん、前提としていくら自分の子供を事故で死なせちゃったからって誘拐はだめだよ。100歩譲っても1億歩譲ってもだめだよ。
でも、1京本譲って誘拐したなら幸せにしてあげてよ。死ぬ気で幸せにしてあげてよ。

なんだよ。夫に叱られたくないからって他人の赤ちゃんを誘拐して、自分の子供が生まれたら蔑ろにして、いないものとして扱って。

自分がいけないんだって、ずっとずっと思ってた新木優子がかわいそうすぎる……。何も悪くないのに、誘拐さえされなかったら本当の両親の広末たちに可愛がられて、お金持ちではなくても幸せに暮らしていけたのに。

 

確かに、新木優子たちは復讐に燃えて蓮壁の人間殺しちゃったよ。それはもうどうしようもない。椎名桔平が全ての罪を背負って自殺したからってどうにかなるもんじゃない。私は正直、せっかく椎名桔平がそこまでしてくれたんだし、もうそういうことにしたらいいんじゃない?って思いましたけど、それでも広末たちはちゃんと自首するって言ってたんですよ。めちゃくちゃまともな人たちじゃないですか?

だって、自分の子供誘拐されて、20年以上ずっと探し続けて、ようやく見つけた我が子はずっと誘拐先で邪険に扱われてたなんてわかったら、私なら気狂いそうになります。誘拐されて大切にしてもらえなかった我が子が復讐したいって言ったらそりゃあ復讐もしますよ。何でも手伝っちゃいますよ。
だって、自分たちが目を離す瞬間がなければ新木優子にそんな辛い思いさせなくて済んだんです。もちろん100対0で蓮壁家が悪いですけどね。それでも自分たちが目を離さなければこんなことにならなかったと何度も自分を責めたと思います。

そんな中、誘拐を見逃した使用人の椎名桔平が全ての罪を背負ってくれたんです。

 

正直、もうよくないか?

 

理不尽に20年家族を奪われて、しかも蓮壁家の当人たちは贖罪の気持ちのカケラもない奴らで。言い方悪いですけど、あれは因果応報以外の何物でもないですよ。因果応報って蓮壁家のためにあるんじゃないかと思うくらい、全員死んでこっちはすっきりしましたよ!(よく復讐ものだと諸悪の根源だけ生き残ったりしてかなりイライラします)

それでも広末たちはちゃんと自首するって言ってんですよ。
それなのに、あのラスト……

 

何なんですかーーーーーーー?!!!!!!

 

嘘でしょ?死んじゃうの?!
やっと会えたのに?これからやっと家族になれるとこなのに??
広末たちの子供部屋見たでしょ?赤ちゃんの時に誘拐されたのに、勉強机も制服も成人服の着物も全部用意されてたよ?新木優子のことを片時も忘れずに、また会える日を夢見てずっとやってきたんだよ。やっと会えたんだよ。
幸せにしてやろうよ涙!!!!!

 

2人も死んでるから警察に捕まって有罪にはなると思うけど、正直私は全て椎名桔平のせいにして3人で幸せに暮らせばいいと思うけど(←まだ言う)、それでもまた出てきたら家族で一緒に暮らせばいいじゃん。小泉孝太郎も待ってるからさ。どこか静かな町で、家族でお店やったりして、これまでの分お釣りがくるくらい幸せになってもいいじゃん!もとがいい人たちなんだからやり直せるよ。やり直させてやってよ!
あんな、死ぬ前にちょっとだけ「お父さん」「お母さん」言われて、夢だった3人で川の字になれてよかったです、幸せです、みたいな感じ出してたけど、そんなんでこっちは納得できないから!!どっかの海辺の町で家族で食堂営んでるくらいの画がないと納得できない!!!

 

ということで、あまりにも広末たちが不憫なので何パターンか結末を考えることにします。


①広末や新木優子たちのあまりの不憫さにディーン様も今回は目を瞑る。蓮壁家は全員死んで、椎名桔平の遺書がある以上はもう何も言えない、真相はわからない、みたいなこと言って去る。(なんか映像残してた奴いたけど、あれはいなかったことにしよう)

②目を覚まし、自分の誘拐の真相と椎名桔平の死を知った新木優は泣き崩れる。広末たちと自首するのを見守るディーン様と岩ちゃん。数年後、どこかの田舎町で広末たちの仕事を手伝いつつ、子供に無料で絵を教える新木優子。そこに小泉孝太郎がやってくる。子供たちに「ストーカーなの?」と聞かれて否定する孝太郎と、思わず笑ってしまう新木優子

③「〜ディーン様と岩ちゃん」まで②と一緒。
海辺の町で食堂を営む広末と新木優子たち。店には新木優子の絵が飾ってある。お店にやってくる小泉孝太郎。広末に「毎日ほんとよく飽きないね」と言われている。孝太郎が忘れていった本を持って追いかける新木優子。何度目かのプロポーズをし、断られる孝太郎。許されないことをした、私は結婚する資格なんてない、と断る新木優子に、「僕には作戦があるんです」と全く動じない孝太郎。「これから毎日プロポーズします。絶対どこかで断るのが面倒になる瞬間が来ますから。そこが狙い目です。それまで毎日プロポーズします」と宣言する。呆気に取られた後、笑ってしまう新木優子。「じゃあ結婚します!」「……ええええ?!!」とパニックになる孝太郎。「私と結婚してください。先生!」

 

……ゆうこーーーーー涙!!!!
おめでとう!孝太郎と幸せになってね!孝太郎、ずっと待っててくれてありがとう!
広末と渋川さんもね!家族みんなで幸せになるんだよーーーーー!!!

 

頭の中で勝手に幸せにしときました。


おしまい。