とっつぁんnote

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別の結末を妄想したくなる映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』

アーサー・コナン・ドイルの名作探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを原案に、ディーン・フジオカ演じる犯罪捜査コンサルタント・誉獅子雄と岩田剛典演じる精神科医・若宮潤一が数々の難事件に挑む姿を描いた2019年放送の月9ドラマ『シャーロック』の劇場版。

ドラマ見てたはずなんですけど、警部役の佐々木蔵之介がドラマにも出てたか全く思い出せず、オープニングから夫と「蔵之介って出てたっけ?」「どうだったけ?」となりました。
で、調べてみたらなんとドラマ版のメインビジュアルに載ってました。ディーン様と岩ちゃんと蔵之介の3人です。……メインじゃん!!!
アラフォーの記憶力やばいです。

さて、映画のあらすじはこちらです。

瀬戸内海の離島で、日本有数の資産家•蓮壁千鶴男(西村まさ彦)が莫大な遺産を遺して変死した。資産家は死の直前に、娘の誘拐未遂事件の犯人捜索を若宮(岩田剛典)に依頼していた。真相を探るべく島へやって来た獅子雄(ディーン•フジオカ)と若宮の前に現れたのは、異様なたたずまいの洋館と、そこに住まう華麗な一族の面々と怪しい関係者たち。島に古くから伝わる不気味な魔犬の呪いが囁かれる中、島内で新たな事件が連鎖的に発生し……。

ちなみに、主な出演者は以下の通り。

蓮壁千鶴男の妻……稲森いずみ
蓮壁家の長女……新木優子
蓮壁家の長男……村上虹郎

蓮壁家の使用人…椎名桔平

蓮壁家に出入りするリフォーム業者……
広末涼子、渋川清彦(広末の夫)

新木優子の元家庭教師……小泉孝太郎

さて、ここからネタバレしますので、映画をご覧になった方だけ続きをお読みください。

 


…………。

 

観てない方、いなくなりました?じゃあ始めますね。

 

 

 

 

マジで蓮壁家の奴らなんなの?

 

 

 

勝手に一つの家族をめちゃくちゃにしておいて、誘拐した新木優子を大事にしてもあげなかったってどういうことだよ。
もちろん、前提としていくら自分の子供を事故で死なせちゃったからって誘拐はだめだよ。100歩譲っても1億歩譲ってもだめだよ。
でも、1京本譲って誘拐したなら幸せにしてあげてよ。死ぬ気で幸せにしてあげてよ。

なんだよ。夫に叱られたくないからって他人の赤ちゃんを誘拐して、自分の子供が生まれたら蔑ろにして、いないものとして扱って。

自分がいけないんだって、ずっとずっと思ってた新木優子がかわいそうすぎる……。何も悪くないのに、誘拐さえされなかったら本当の両親の広末たちに可愛がられて、お金持ちではなくても幸せに暮らしていけたのに。

 

確かに、新木優子たちは復讐に燃えて蓮壁の人間殺しちゃったよ。それはもうどうしようもない。椎名桔平が全ての罪を背負って自殺したからってどうにかなるもんじゃない。私は正直、せっかく椎名桔平がそこまでしてくれたんだし、もうそういうことにしたらいいんじゃない?って思いましたけど、それでも広末たちはちゃんと自首するって言ってたんですよ。めちゃくちゃまともな人たちじゃないですか?

だって、自分の子供誘拐されて、20年以上ずっと探し続けて、ようやく見つけた我が子はずっと誘拐先で邪険に扱われてたなんてわかったら、私なら気狂いそうになります。誘拐されて大切にしてもらえなかった我が子が復讐したいって言ったらそりゃあ復讐もしますよ。何でも手伝っちゃいますよ。
だって、自分たちが目を離す瞬間がなければ新木優子にそんな辛い思いさせなくて済んだんです。もちろん100対0で蓮壁家が悪いですけどね。それでも自分たちが目を離さなければこんなことにならなかったと何度も自分を責めたと思います。

そんな中、誘拐を見逃した使用人の椎名桔平が全ての罪を背負ってくれたんです。

 

正直、もうよくないか?

 

理不尽に20年家族を奪われて、しかも蓮壁家の当人たちは贖罪の気持ちのカケラもない奴らで。言い方悪いですけど、あれは因果応報以外の何物でもないですよ。因果応報って蓮壁家のためにあるんじゃないかと思うくらい、全員死んでこっちはすっきりしましたよ!(よく復讐ものだと諸悪の根源だけ生き残ったりしてかなりイライラします)

それでも広末たちはちゃんと自首するって言ってんですよ。
それなのに、あのラスト……

 

何なんですかーーーーーーー?!!!!!!

 

嘘でしょ?死んじゃうの?!
やっと会えたのに?これからやっと家族になれるとこなのに??
広末たちの子供部屋見たでしょ?赤ちゃんの時に誘拐されたのに、勉強机も制服も成人服の着物も全部用意されてたよ?新木優子のことを片時も忘れずに、また会える日を夢見てずっとやってきたんだよ。やっと会えたんだよ。
幸せにしてやろうよ涙!!!!!

 

2人も死んでるから警察に捕まって有罪にはなると思うけど、正直私は全て椎名桔平のせいにして3人で幸せに暮らせばいいと思うけど(←まだ言う)、それでもまた出てきたら家族で一緒に暮らせばいいじゃん。小泉孝太郎も待ってるからさ。どこか静かな町で、家族でお店やったりして、これまでの分お釣りがくるくらい幸せになってもいいじゃん!もとがいい人たちなんだからやり直せるよ。やり直させてやってよ!
あんな、死ぬ前にちょっとだけ「お父さん」「お母さん」言われて、夢だった3人で川の字になれてよかったです、幸せです、みたいな感じ出してたけど、そんなんでこっちは納得できないから!!どっかの海辺の町で家族で食堂営んでるくらいの画がないと納得できない!!!

 

ということで、あまりにも広末たちが不憫なので何パターンか結末を考えることにします。


①広末や新木優子たちのあまりの不憫さにディーン様も今回は目を瞑る。蓮壁家は全員死んで、椎名桔平の遺書がある以上はもう何も言えない、真相はわからない、みたいなこと言って去る。(なんか映像残してた奴いたけど、あれはいなかったことにしよう)

②目を覚まし、自分の誘拐の真相と椎名桔平の死を知った新木優は泣き崩れる。広末たちと自首するのを見守るディーン様と岩ちゃん。数年後、どこかの田舎町で広末たちの仕事を手伝いつつ、子供に無料で絵を教える新木優子。そこに小泉孝太郎がやってくる。子供たちに「ストーカーなの?」と聞かれて否定する孝太郎と、思わず笑ってしまう新木優子

③「〜ディーン様と岩ちゃん」まで②と一緒。
海辺の町で食堂を営む広末と新木優子たち。店には新木優子の絵が飾ってある。お店にやってくる小泉孝太郎。広末に「毎日ほんとよく飽きないね」と言われている。孝太郎が忘れていった本を持って追いかける新木優子。何度目かのプロポーズをし、断られる孝太郎。許されないことをした、私は結婚する資格なんてない、と断る新木優子に、「僕には作戦があるんです」と全く動じない孝太郎。「これから毎日プロポーズします。絶対どこかで断るのが面倒になる瞬間が来ますから。そこが狙い目です。それまで毎日プロポーズします」と宣言する。呆気に取られた後、笑ってしまう新木優子。「じゃあ結婚します!」「……ええええ?!!」とパニックになる孝太郎。「私と結婚してください。先生!」

 

……ゆうこーーーーー涙!!!!
おめでとう!孝太郎と幸せになってね!孝太郎、ずっと待っててくれてありがとう!
広末と渋川さんもね!家族みんなで幸せになるんだよーーーーー!!!

 

頭の中で勝手に幸せにしときました。


おしまい。

 

 

映画『BLUE GIANT』 | 人生を賭けられる何かに出会うということ

圧倒的に眩しく、羨ましく、純粋に尊敬する気持ちと、何もない自分に少しがっかりする気持ちと、真っ直ぐに進むパワーと明るさ、そしてどうにもならない残酷さが1つになったような映画でした。


2013年に石塚真一が「ビッグコミック」で連載を開始、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 大賞、第62回小学館漫画賞など多数受賞した『BLUE GIANT』。
昨年映画化された『BLUE GIANT』も公開から2ヶ月ほどで興行収入10億円を突破。日本アカデミー賞でも「最優秀賞音楽賞」と「優秀アニメーション作品賞」を受賞しました。

原作の漫画を読んでおらず、日本アカデミー賞受賞してたなということだけで見てみたのですが、本当に面白かったです!!!

……「本当に面白かった」って、なんかあんまり面白そうに聞こえないですね。うーん、どうしたらいいんでしょう。自分でも引くどほどありふれた表現ですけど、本当に面白かったんで許してください。何度でも言っちゃいます。

 

 

本当に面白かったです!!!!!

 

 

 

最近一緒に映画を見ても絶対途中で寝てしまっていた夫が超久しぶりにラストまでちゃんと見て、「これは面白かった!全然眠くならなかった!」と言っておりました。

あらすじはこちら。

ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大。雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈と出会う。「組もう。」大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。

 

※以下、できるだけネタバレしないように書いたつもりですが、どうしたってネタバレしちゃってます。まだご覧になってない方はご覧になってからまた来てください!

劇中、何度も3人の奏でる音楽が鳴り響き、その音楽がどういうものかありとあらゆる表現で描かれます。
実写では到底表すことのできない、そのアニメーションならではの表現力に脱帽。彼らが奏でる音楽がいかに素晴らしいか、それを演奏している本人がどんな感情なのか、どうしてその音を出せるのか、その音楽がそこにいる人たちにどう届いているのか、あらゆる表現で伝えてくれます。


例えばこれが実写だったら、音楽のシーンはもっと短くなっていたんじゃないかと思います。
音楽の素晴らしさを伝える方法は限られますし、こちらに伝わるものももっと少なくなってしまったかもしれません。
アニメだからできること、アニメでやる意義がある映画でした。

あらすじにもありますが、これは2人の天才(長年努力してきた末にたどり着いた天才と、情熱と才能でたった3年でたどり着いた天才)と、普通の1人の大学生が一緒にジャズをやる話です。

多くの人は情熱と才能がある主人公•宮本大よりも、大の友達である玉田に感情移入したんじゃないかと思います。

2人の天才に混ざった1人の凡人。
大に影響を受け、まさに今ドラムを始めた素人。
才能がない人間が始めるにしては遅いし、このタイミングで始めるにしては才能が足りない。
天才2人と組むには絶望的な状況。

初めてのライブで自分の力のなさを痛感した玉田は、もはや『あしたのジョー』の燃え尽きた矢吹城でした。
そりゃあ天才とやったらそうなりますよ。2人は天才で、自分は凡人。いくらやったって追いつける気がしません。

そんな玉田を見て、ピアニストの雪祈は玉田を辞めさせた方がいいと大に言います。

雪祈 「(玉田のミスは)3曲目までで135回、それ以上は数えてなかった。俺たちのためにあんな思いさせていいわけ?」

……心折れます!私だったら折れます!
自分はやりたかった、でも2人には迷惑かけられないとかなんとか言い訳して、私なら辞めていると思います。
それでも玉田は諦めませんでした。

玉田「やらせれてんじゃねぇ、俺がやるんだよ。宮本大と最高の演奏をしたんだ」

玉田ぁーーーー!!!!!!
おい、もうこれお前が主人公だよ!!!
と思えた瞬間。

諦めずに努力を続ける玉田、そして自分にはこれしかないとジャズを極める大と雪祈 の姿は、私を含めて「何か」に人生を賭けたことがない人にとってはとんでもなく眩しくて、同時に羨ましいものだと思います。

 

 

人生を変えるほどの「何か」に出会う人はどれくらいいるんでしょうか。
仮にその「何か」に出会ったとして、そこに人生を賭けられる人は、どれくらいいるんでしょうか。

 

 

突然ですけど、私、学生の頃、脚本家になりたかったんですよ。
高校生の頃、模試で一度だけ、有名な脚本家を輩出してる大学の芸術学部を志望校に書いたことがあります。親に見つかって「何考えとんじゃ!」と言われ(そうは言われてないですけど)、正直私自身もそこに行っても成功できるとは限らないなと普通の大学の文学部に行きました。
大学生の頃、テレビ局主催のシナリオコンクールの最終選考まで残った時、自分にも可能性があるかもしれないとバイト代で貯めた貯金でシナリオスクールに通おうとしました。で、「お金もったいないんじゃない?」「独学で最終選考までいったんだから独学でいいんじゃない?」と周囲から言われ、確かにそこに行ったからどうにかなるわけじゃないとか、お金はもったいないかもとか、それに通ったらサークルに行けなくなるとか、様々な言い訳を並べて私はまたやめました。
そして普通の企業に就職。車を使う仕事だったので昼間睡魔に襲われては大変だと思い、夜にシナリオを書くを辞め、休日は友人と遊びまくり、気がつけば全く脚本を書かなくなっていました。

私は、賭けるのが怖かったんです。
賭けて、それが万一ダメだった時のことを考えると怖かった。頑張って頑張って、全てをそれだけに賭けてしまったら、それがなくなった時に、何もなくなってしまうと思っていました。

 

 

そして、この映画でも、それは訪れます。

 

 

才能がある人が必ず成功するとは限らないし、努力は必ず実るとも限らない。
夢のような時間もずっとは続かない。
それまでの時間が明るければ明るいほど、その残酷な現実の暗闇は深い。

それでも、何かに賭けた人生は絶対無駄にはならないんだと彼を見て知りました。

 

あの音は、それまで彼が努力してきたからこそ出せた音だし、彼の音だからみんなを感動させることができた。音楽を奏でている時の高揚感と自信は彼の中でこの先も消えることはないし、努力を続けてきた時間が、この先の彼のことも励まし、救ってくれる。そうだと信じたい。

 


どんなに濃い時間を過ごしたとしても、成長を妨げるなら一緒にはいられない。
最初に会った時に「踏み台にする」と言った彼が、踏み台になった。相手のために穏やかに、きっぱりと別れを告げ、自ら最高の踏み台になった彼を見て、彼の過去と今が繋がりました。
彼の行動と考え方は、音楽に賭けてきた時間が作り上げた「彼」だし、この先もし音楽をやめるような未来があるとしても、彼がこれまで音楽に費やしてきた時間は彼の人生で無駄なことではなかった。

映画では今後の彼について明確にはなっていなかったですけど、どんな道を選ぶにしろ、ジャズという音楽を彼がずっと好きでいてくれたらいいなと思います。

 


圧倒的な音楽と、情熱の限りを音楽に注いだ青春のきらめきと力強さを感じることができる『BLUE GIANT』。
ジャズという音楽に出会い、ジャズに全てを賭けた3人の濃密な1年半は全ての人の心を震わせる物語でした!


おしまい。

 
 
 
 

名作は思う存分リメイクを!松本清張の『顔』から『ドラえもん のび太と鉄人兵団』まで

松本清張の『顔』がテレビ朝日開局65周年記念のスペシャルドラマとして三が日に放送されました。※2024年1月23日に書いたやつです。

松本清張の『顔』、何度もリメイクされてますよね。原作を読んだことがない人でも、実写化を見たことない人でも「松本清張」「顔」というワードは知ってる人が多いと思います。
最初は何回リメイクされてるか調べてみようと思ったんですよ。で、Wikipedia見てみたらですね、なんかもうえげつない量がでてきて、あっけなく心が折れました。

何度も実写化されてきた『顔』ですが、今回は現代版へと大胆にリメイク。最近何かと話題の「覆面アーティスト」を題材に、リベンジポルノ、DV、暴露系動画配信者など、現代社会の闇もふんだんに盛り込まれた内容になっていました。

 

 

個人的に、あんな動画撮って脅してくるようなクズ男は正直どうでもいいので、私は完全に武井咲の味方でした。

なので後藤久美子武井咲の顔を思い出したとき、もうちょっと迷いというか、警察に通報することに対して葛藤してほしかったです。

だって引きこもりになって心を閉ざしてる後藤久美子の娘を立ち直らせたの武井咲ですよ?ほぼ無関係なのに、覆面アーティストとして人気を誇ってるのに素顔で、新曲まで聴かせてやったんですよ?
ついでにその後も仲良くしてたし、娘を追い詰めた男を後藤久美子が殺そうとした時に止めたんですよ?そんで一緒に、眠ってるその男をゴミ置き場に放置したんですよ?
あの、キャスター付きの椅子に武井咲が乗って後藤久美子が押して2人で笑った、あの夜のことはもういいのか?

武井咲が初めて顔出しで歌番組に出た際に、後藤久美子は殺人犯である彼女の顔を思い出したわけなんですけど、スタジオ出たら後藤久美子が立ってて、尚且つそこで既にパトカーのサイレン聞こえてました。

もう警察に言ってたの?早くない?
娘救ってもらったのに容赦ねーな。

そしてどうしても拭えなかった、上川さんの「遺留捜査」感。

さて、長くなりましたが、まさかのここから本題です。(ほんとです)


こういうリメイク作品って、ケチつける人多すぎないですか?
松本清張はあの昭和感がいい、とか
〇〇が主演をやった『顔』原作の雰囲気が出ていた、とか
現代版にアレンジする必要はない、とか

何度もドラマ化されすぎて、どの『顔』がOKでどの辺りの『顔』が気に入らないか不明ですが、個人的にはいい作品は何度でもその時代にあったリメイクをしていいと思っています。
その中で、昭和版のリメイクをしてもいいし、現代に合わせたリメイクをしてもいい。
だって昭和の空気感が欲しいと言う人と同じくらい(おそらくそれ以上に)、昭和の空気感のものは見ないと言う人だっていると思うからです。

もっとこういう人が演じたらもっとよかったんじゃないかなーという感想はそれぞれあるかもしれませんが(私もあるっちゃありますが)、それでもここまで大幅に現代版へとアップデートさせても残る「松本清張」の力、貫禄みたいなのを垣間見ることが出来たんじゃないかと思います。

さて、リメイクと言えば、『ドラえもん』の映画はリメイクが多いですよね。
私は子供の頃映画に連れて行ってもらったりすることはなかったので、子供ができてから初めて『ドラえもん』の映画を見たんですけど、傑作多々あります!

その中でも特に好きなのが2011年に公開された『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』です。

いやー、『ドラえもん』すごいですよ。
普通に大人が泣けます。
そんじょそこらの悲恋のラブストーリーとか見るよりよっぽど心打たれると思います。

コロナ禍にprime video様が『ドラえもん』映画の一挙放送をしていると知り、prime videoデビュー。外に出られなかった時期に、それはそれはお世話になりました。

『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』を初めて見た時は号泣。
その後も見るたびに泣いてしまう名作です。

北極で、巨大なロボットの足と謎の青い球体を拾ってきたのび太。その青い球体に導かれるように、なんと次々とロボットの部品が家の庭に降ってきた!
ドラえもんのび太は「鏡面世界」で部品を組み立て、巨大ロボット「ザンダクロス」を完成させる。ところが、のび太の街にロボットの持ち主だと名乗る「リルル」という不思議な女の子が現れる。実は「ザンダクロス」と「リルル」はロボットの星「メカトピア」から地球を征服するために送り込まれたのだった…。
果たして、ドラえもんのび太たちは、地球を救えるのか…。

もうね、ラストが…!
自分のことより友達の幸せを願える気持ちってなんて尊いんでしょう。
自己犠牲の精神は正しいことだとは思わないんですけど、自分たちに優しくしてくれた相手を不幸にして戦いに勝っても幸せになれないし、これから起こる戦いも間違えたものだとわかってる。そんな時にあの2人(ロボットだけど2体とは呼べない)が、のび太たちのためにあんな風にお別れを言ってくれたこと、思い出すだけで涙が…(電車の中で書いてるのに)

これ、「新」って付いてることからもわかると思うんですけど、1986年に公開された『ドラえもん のび太と鉄人兵団』のリメイクです。

これ見た時に「リメイク」って意味があるなって思ったんですよ。やっぱり昔のは画質も悪いし、今のアニメを見ている子供たちにとっては絵も含めて少し違和感あったりするんですよね。


でもそんな理由でこの作品を子供が見ないのはもったいない!!!
「今」のドラえもんで過去の名作を届けるのはとても意義があると思いました。


めちゃくちゃ感動した私は誰かと感動を分かち合いたくて、映画のレビューサイトを見ました。

そしたらですね、旧作の方がいい、という書き込みが結構あったんです。

ピッポはいらない」
「オリジナルの方がいい」
「なんのための改変?」
「面白さ半減」
「新キャラで最後の感動が薄れた」

……まじか。旧作はそんなにいいのか、と涙を拭く私。どれだけ旧作は素晴らしいものなのかとワクワクして早速旧作を見ました。



結論。私、リメイク版の方が好きでした。



だって旧はピッポがいないんですよ!(わかる人だけわかってください)
私は新しい方を先に見てしまったので、もうピッポがいないということが受け止められない。

え?ピッポいないの?
いた方がのび太くんとの友情も描けて良くない?
(っていうかスネ夫のロボットってこんな重要なキャラだったの?)

ということで、上がりに上がっていた期待値のせいか、旧作を見て多少なりともがっかりしてしまいました。
リメイク版のBUMPの主題歌も好きです!
(旧作ファンの方、落ち着いてください!)

何が言いたいかと言うと、最初に見たものへの印象や感動が強いのは当たり前で、後から見るものを「こちらの方がいい!」と思わせるにはよっぽどのものが必要になるということです。
なので、あんまり「旧作の方がいい!」「リメイクなんてしないでほしかった」なんてリメイク作品に対して目くじらを立てなくていいんじゃないの?という気持ちです。

どんなに素晴らしい作品だとしても、旧作のままだったら見ない人がたくさんいるわけですし、リメイク作品を見たことによって、旧作を見る人だっていますから。

名作は思う存分リメイクしたらいい!!!!
名作は何回でも擦っていこう!!!!

おしまい。

 

細田守監督の『時をかける少女』もめちゃくちゃいいですよね〜。実写とアニメという違いもそうですけど、大林宣彦監督の『時をかける少女』とは全くの別物。
全くの別物でどっちも最高。

 

 

 

内容に合いすぎ奇跡の主題歌3選

私は音楽全く詳しくないですし、普段からそんなに音楽聴くわけでもないんですけど、ドラマや映画の主題歌を聴いて「この主題歌作った人天才」と思うことがあるのでまとめてみました。

①アニメ『推しの子』/YOASOBI「アイドル」

これさっさとやっときますね。
みんな思っとるわ!ってやつですからね。
でもやっぱりすごいのと、『推しの子』の記事でこれも書こうとしたら長くなってこの記事書いてるので書きますね。

YOASOBIの「アイドル」ほんとすごいですよね。
アイドルの輝きと明るさ、その裏にある嫉妬や妬み、そしてファンが想像の中で創り上げていく虚像と固執みたいなもの、あらゆる視点からの「アイドル」が描かれていて見事です。
本当の芸能界、アイドルのことなんてわかりませんけど、きっとこんな感じなんだろうと想像してしまう生々しさ。それが本当かどうかなんてこの際どうでもよくて、芸能界に関係ない人間にとって「生々しい」と思えることがすごいんだと思います。

よくここまでこの物語の世界観に合致する歌を作ったなと感嘆するんですけど、同時に、この歌こそがアニメ『推しの子』の世界観をつくった気もします。
主題歌がバチっとハマるとこんなことになるんですね。
という主題歌の底力を見せてもらった気がします。

時々ドラマとか見てても「この主題歌合わなすぎじゃない?」っていうのありません?
合うとか合わないとか意識にものぼらないやつはいいんですよ。「この主題歌めちゃくちゃ合ってるなー!」とまではいかなくとも、きっと普通には合ってるんだと思います。
問題は、わざわざ違和感を覚えるやつです。
ドラマ見てて、物語のラストで大体主題歌入ってきますけど、合わないやつってそこで完全に意識を戻されるというか、ドラマの世界から意識が離れちゃうんですよね。

逆に「なんだこれ、毎回ラストにめちゃくちゃ曲合ってるな」と思ったのが、数年前に放送していた坂口健太郎主演『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌でKing Gnu「白日」です。
この時、弁護士ものを3つくらい放送していて「被りすぎだろ!」と思いながら見ていたのですが、ほんと、ラスト主題歌が入るタイミングでドラマがぐっと締まるんですよ。事件の全貌がわかって、その事件の被害者とか加害者とか苦しむ人たちの様子にそっと寄り添う感じで歌が入るんですけど、でもずっと静かに悲しい雰囲気が続くわけじゃなくて、気がついたら歌もテンポアップしてドラマの中もその人たちに微かな希望が差しているのによく合ってるんです。
夫はそのドラマ見てなかったんですけど、「主題歌がほんとよく合ってるんだよ!」と、ドラマ見てない人に言ってもなんも伝わらない感想を話して、もちろん「ふ〜ん」という全く興味なさそうな返事をもらったことを覚えてます。
で、そんな言うならKing Gnuの「白日」も3選に入れれば?と思いますよね。確かに曲の雰囲気が超絶ドラマと合っていたんですけど、歌詞と合わせてドラマの世界観をつくったとまでは言えないかなと思ったので3選からは外しましま。(でも、よく合ってた!)

②映画『世界の中心で愛をさけぶ』/平井堅瞳をとじて

言わずと知れた2004年の大ヒット映画『世界の中心で愛を叫ぶ』。興行収入85億円、長澤まさみが史上最年少で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得したことでも話題になりました。
原作はまだ話題になる前になんとなく本屋で目に止まり読んでみたものの、私は「ふーん」としか思わなかったので、まさかあそこまでのブームになるなんて全く思いませんでした。(先見の明がなくて悲しい限りです)

この映画って、昔好きだった子を亡くした男が大人になっても彼女を忘れられず、大人になっても引きずりまくってるという話(語弊あります)なんですけど、結局その気持ちどうすんのよ!乗り越えたの?!ってなったところで平井堅が歌ってくれるのです。

瞳をとじて 君を描くよ
それだけでいい
たとえ季節が 僕を残して色を変えようとも
記憶の中に君を探すよ
それだけでいい
なくしたものを越える強さを 君がくれたから

平井堅瞳をとじて


はい、ありがとうございます。答え出ました。

昔亡くした好きな人のことをずっと忘れられず、前を向こうとしてもいつまでも彼女が心の中にいる主人公。
でもそれでいいんです。
瞳をとじて彼女を描くこと、記憶の中に元気で美しかった、必死に生きようとした彼女を探すこと。彼女と出会って過ごした時間にはもう戻れないし、彼女に会うことはもう2度とできないけれど、彼女と過ごした時間はずっと残り続けるし、彼女を失った悲しみを乗り越える強さを、誰でもない、彼女がくれたのです。彼女の記憶とともに、これからも彼は生きていくのです。
と、平井堅の主題歌のおかげで思うことができました。

私的に、ラストに流れる平井堅の歌を含めて1つの映画です。この歌がないとこの映画は完成しません。

添え物でもない、なんとなく物語の余韻に浸るだけでもない、小説で言ったら大事なラスト一文を添えてくれているような、そんな主題歌。
ストーリーを汲み取り、寄り添い、なんと答えまで出してくれた見事な主題歌だと思ってます。
Your love forever〜!

③『映画ドラえもん のび太の宝島』/星野源ドラえもん

映画第1作から17作品中16作品の主題歌の作詞を担当し、自身も多数主題歌を担当した武田鉄矢黄金期の時代を経て、現在ドラえもんの主題歌はわかりやすいくらい流行っている人がアサインされていることが多いです。
その中で2018年公開『のび太の宝島』の主題歌として発表された星野源
2016年放送の連続ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主演と主題歌で一躍時の人となり、それを受けて2017年にドラえもんの主題歌に決まったことが一般人にもよくわかる人選。選ばれるのも納得というか当然な感じです。
ただ私、星野源の顔めちゃくちゃ好きなんですけど、逃げ恥ももちろん好きなんですけど、主題歌の「恋」も好きなんですけど、その歌詞の意味はあんまり正しく理解できてないというか、そこまで響いてなかったんですね。他の曲もしかりで、私の音楽への理解度が低いばかりに星野源の曲をあまりいいと思ってなかったんですよ。
そこできたのが「ドラえもん」です。

この曲すごくないですか?
よくあるのは、ちょっとだけ映画とリンクさせて、でもドラえもんの映画の主題歌と知らなくても全く問題ないって感じの曲だと思うんですよ。
それがこちらはもうタイトルからどストレートの「ドラえもん」。

「少しだけ不思議な普段のお話」からドラえもんファンの心を鷲掴み(藤子・F・不二雄のSFは、「すこし・不思議」の意味)。
のび太スネ夫、しずかちゃん、ジャイアン、そして出来杉くんまでちゃんと入れ込み、「機械だって涙を流して震えながら勇気を叫ぶだろう」と歌う。

そう言えばドラえもんって機械なんですよね。もちろん「猫型ロボット」ということはわかっているんですけど、「機械」と言われるとはっとしてしまうのは何故でしょうか。機械であるはずのドラえもんが、心を持って、涙を流して、怖さに震えながら勇気を出すーー。いつも見ているはずのストーリーをこうやって言葉にされるとぐっとくるものがあります。
歌にはこれでもかというくらいドラえもんを連想される言葉が溢れます。普通ここまで入れたらくどい感じになっちゃうと思うんですけど、それをやり過ぎ感もなく、軽やかに、明るく(サビは特に冒険が多い映画にぴったり)、ドラえもんについての歌詞が続きます。

いつか時が流れて必ず辿り着くから
君をつくるよ
どどどどどどどどど ドラえもん

星野源ドラえもん


きっと誰かがドラえもんを作るだろう思わせるラスト。のび太くんが作るとかドラえもんの世界の誰かが作るとか、そういう話じゃないんですよ。
私たちの誰かが作るんです。
ドラえもんを見て育った、ドラえもんがいたらいいなと思った、誰か。これからアニメか漫画の「ドラえもん」に出会う誰か。

……すいません、泣いていいですか。

星野源、天才。
しかも「どどどどどどどどど ドラえもん」って、別に音があまったから「どどどどどどどどど」って言ってるわけじゃないですよね。のび太がよくドラえもんに助けを求める際に叫ぶ「どどど ドラえもーん!!!」からですよね?

星野源、天才だった。
世間から一周遅れで、いや、50週くらい遅れでようやく、子供向けの「ドラえもん」という歌でようやく、星野源の才能を理解することができました。星野源が目線を下げてくれたおかげで音楽偏差値の低い私にもようやくわかりました。ありがとうございます!!!


というわけで、主題歌が内容に合いすぎ(もはやその作品の一部のよう)な主題歌3選でした!


物語が終わり、最後に流れるのが主題歌ですが、本当に力のある主題歌は、その物語の一部となります。
ここで出してませんがジブリは作品によって全く違うトーンの主題歌が多いので、そのセンスにいつもザワザワします。

合ってるならいいんですけど、主役が主題歌を歌うとか、主役が属するグループが主題歌を務めるとか本来あんまり好きじゃないんで、それ見ると「あ、魂売ってんな」と思ってしまう。いや、合ってるならいいんですよ?←フォロー。

で、うちの夫にこういう話をすると、「俺全く気にならない!合ってるとか合ってないとか特に思ったことない!」とバッサリ言われたので、全く気にならない人も存在しているということもお伝えしておきます。


おしまい。

 

 

 

美味しそうなパン屋の近くでえずいてる女がいたら私です。

絵はAdoの「うっせぇわ」を真似て夫が描いてくれました♡←絵が怖いのでハートつけてみました。

さて、今日は、あるにおいがめちゃくちゃ苦手というお話です。※2024年1月11日に書いたやつです。

会社の近くにあるパン屋が臭いんですよ。
何のにおいかわかんないんですけど、どうしようもなく臭い。
誇張表現でもなんでもなく、あのパン屋のにおいを嗅ぐと吐きそうになります。


普通、パン屋っていい匂いですよね?甘いパンの匂いも混ざって、むしろ幸せを感じる部類です。私も会社のそばのパン屋以外で臭いなんて思ったことありません。
会社のそばに最近できたあのパン屋も、たぶん他の人にとっては何ともないんだと思います。
あまりに臭くて、会社の同僚に「あのパン屋臭くないですか?!」と訴えたんですけど、同感してくれる人はいませんでした。

「そんな変なにおいした?」
「ごめん、わかんない」
「何も感じたことないよ」
「よく人並んでるよね〜」

私以外、誰も臭いと思ってないという孤独。
100億光年の孤独。

臭いでしょうよ!子供だったら鼻つまんでるレベルだよ?!

確かに、朝っぱらから人並んでたりするんですよ。帰りには行列できてることもありますし、きっと人気なんでしょう。
店の壁に貼られてるポスターもオシャレだし、写真のパンもおいしそうです。

でも!!!

でも私にとっては臭い!!!
めちゃくちゃ臭い!!!!!
ココナッツくらい臭い!!!!!!!←ココナッツとんでもなく嫌いです。

美味しそうなパン屋の前でえずいてる女がいたら、それはきっと私です。
咳してるかもしれませんが、風邪じゃないですよ。気持ち悪さから咽せてるだけです。


で、私は対策に乗り出しました。


対策①息をとめる(基本)

……無理!
息持たない。持たない上に、止めてた分余計に息を吸い込んで余計気持ち悪いという悲しみ。
却下。


対策②口で息をする(応用)

あ、これならいけるかも、息できるし!
と思ったら、口から息を吸う時にわずかながら鼻から息を吸ってしまうのかやはり臭い。
鼻つまめばいけるのかもしれないんですけど、さすがにそれはできないので却下。


対策③別ルートで会社にいく(違う角度から)

夫「そんな臭いならその店の前通らなければいいじゃん」
なるほど。
ということで別ルートで通勤。
もちろん臭くありません。朝から不快なにおいをかがなくていい。平和そのもの。

……でも、ほんとにこれでいいのか?

何でしょう。この、なんとなく戦いに負けた感。

私は何も悪くないのにわざわざ別ルートで通うなんて恥ずかしくないのか?
あんな最近できたパン屋のために慣れた通勤ルートを変更するのか?逃げるのか?

そうだよ、私の方がもともとここを通ってきてんだよ。あのパン屋の方が新参者じゃないか。
私は負けない。正々堂々と正面から戦う。
ということで却下!


対策④冬だけの暫定対応(発展)

結果的に、パン屋の前を通る際には、現在は鼻から下をマフラーに埋めて口で息をしつつ通ってます。口で必死に息をしてるマヌケな顔も見られなくて済むし、マフラーの中の空気は汚染が少ないのでなんとかやってます。
冬が終わった後については、また冬が終わってから考えてます!

それにしてもあのにおいのもとは何なんでしょう。
何なんでしょうと言われても困りますよね。
でも絶対嗅いでるはずの会社の同僚に聞いても、そもそもそのにおいに気づいてないので「何のにおいなのか」っていう議論ができないんですよ。

みんなが気にしてないにおいがこんなに気持ち悪いって、もしかして私めちゃくちゃ鼻がいいんですかね?
だから夜寝てる息子(保育園児)の口が臭いのでしょうか。


ところで、マフラーの中で口で息する作戦が連日うまくいっていると、パン屋がどんなにおいだったかすっかり忘れて、あれどんなにおいだったかな?と怖いもの見たさ(臭いもの嗅ぎたさ?)で軽く一瞬息を吸って、「そうそうこれこれ!このにおいよ!くっさー!!!!」っていうのをやってます。

……もはや、あのにおいを嗅ぎたいのか嗅ぎたくないのかわからない。


あれは本当に一体なんのにおいなんだ!!!


おしまい。

2024春ドラマ | 個人的相関図

新しいドラマが始まる前は、いつもテレビ誌を買って見るドラマにあたりをつけてます。

 

ちなみにテレビ誌を選ぶポイントは以下の3つ。

①相関図がある

②脚本家の名前が載っている

③興味があるドラマに使っている枠の大きさ

④スタート日がわかるカレンダー有

 

プラスおまけで、表紙ですね。

そんな注目ドラマでもないだろ!っていう若いタレントが表紙だと魂売ってんなと思ってテンション下がるんですけど、まぁそうしないと売れないんでしょうね。そこは目を瞑ってます。

 

 

ということで、気になっている2024春の注目ドラマをご紹介!

 

◾️安心と安全の日曜劇場『アンチヒーロー』(4/14スタート)

脚本: 山本奈奈、李正美、宮本勇人、福田哲平

出演:長谷川博己北村匠海、堀田真由ほか

 

「殺人犯へ、あなたを無罪にして差し上げます。」

正しいことが正義かー
間違ったことが悪かー

 

あ、これ、コピーじゃないですよ?

第1話のあらすじに↑これ書いてありました。

 

面白いドラマをやることが多い安心と安全の日曜劇場。とりあえず1話は見るようにしてるんですけど、今回は長谷川博己さんが主演というこで大変楽しみです!

長谷川さん、久しぶりですよね?

長谷川さんが出てるのってハズレがない気がするので更に楽しみ!

 

長谷川さんを『セカンド•バージン』で初めて見た時は「この人そんなかっこいいのかな?特徴ない顔してるよね」とか思ってたんですけど、そんな過去の自分を思いっきり引っ叩いてやりたいです。

めちゃくちゃ雰囲気あるじゃん!かっこいいじゃん!ばかやろう、自分!!!!

 

このドラマ、情報が少ないのかテレビ誌の相関図の扱いが小さめなのが不満です。

あのですね、情報なくたって1ページ、少なくとも半ページは取っていいんです!載せられる内容少なかったら写真がっつり載せて、プロデューサーからのコメントでも載せて、最悪ロケのこぼれ話みたいなの載せてくれればいいんですよ!

何、その辺のドラマに混ぜて4分の1ページで載せてんのよ!扱いがおかしいだろ!日曜劇場で長谷川さんで面白くないわけないだろうがーーー!!!!

という気持ちになりました。

 

 

 

 

◾️リメイク早め!『花咲舞が黙ってない!』(4/13スタート)

原作:池井戸潤

脚本: 松田裕子 ひかわかよ

出演者: 今田美桜山本耕史飯尾和樹(ずん)、神尾佑要潤菊地凛子上川隆也ほか

 

 

いつまで経っても変われない、忖度だらけの日本社会。

地位なし 権力なし 怖いものなしの花咲舞が、

銀行内の悪事に真正面からぶつかり倒す。

こんな時代は彼女が変える!

池井戸潤原作・痛快爽快エンターテインメント!

 

 

私は見る気なかったんですけど、夫が「前の花咲舞おもしろかったし、俺はこれ見てもいいよ」と偉そうに言っていたのでたぶん見ると思います。

それにしてもリメイク早くない?と調べてみたら、杏主演の同ドラマの放送は2014年、2015年でした。10年くらい経ってるんですね!もう時の流れが早くてよくわからない……。10年経ってれば視聴者層も変わるからいいか。

 

 

 

 

 

◾️テレビ朝日開局65周年記念作品だそうな『Believeー君にかける橋ー』(4/25スタート)

脚本:井上由美子

出演者:木村拓哉

 

誰も経験したことのない衝撃と高揚、感動が日本中を席巻する…! この春、テレビ朝日の看板枠「木曜ドラマ」にて、木村拓哉を主演に迎えた《完全オリジナル大作》が誕生します。

毎話繰り広げられる急展開から、一秒たりとも目が離せない! まるで先の読めない異次元のエンターテインメントが、日本のドラマ史にとんでもない一石を投じます――。

 

出ました!私の嫌いな副題ありのやつ!

副題がなんかダサいやつ!!!!!!!

 

そしてテレ朝が風呂敷を広げに広げて広げまくってます。

・誰も経験したことのない衝撃と高揚

・完全オリジナル大作

・異次元のエンターテインメント

・日本のドラマ史にとんでもない一石を投じます

 

……大丈夫か?その風呂敷、切れないか?

 

こんな大風呂敷広げられているにもかかわらず何故かあんまり心惹かれないんですけど、脚本が井上由美子なんでね。見たら面白いだろうなと思っているので、とりあえず1話見てみようかな、という感じです。

テレ朝の気合いもすごいですしね。気合いがすごすぎてちょっと引いてますけど。

 

 

 

 

 

◾️間宮主演『ACMA:GAME アクマゲーム』(4/7スタート)

原作:メーブ 作画:恵広史

脚本: いずみ吉紘、谷口純一郎

出演者:間宮祥太朗、田中樹、古川琴音、小澤征悦、吉川晃司ほか

 

地位、財産、名誉、さらに命まで奪うことができる究極のデスゲーム「アクマゲーム」に翻弄されながらも主人公の照朝(間宮)は不思議な力が備わっている「悪魔の鍵」の謎に迫っていく……

 

我らが間宮の主演作。

間宮のなら見てやりたい!

どうか、楽しそうなドラマであってくれ!(どの立場で言ってんだ)

と思いましたが、あらすじを見て撃沈。

 

……うん、これ若者向けのやつ!!!

アラフォー女が見るやつじゃない。

 

幸運にも、ビジュアル見ると間宮は髪が長めで私が好きな感じじゃない。よし、今回は遠くから静かに見守ろう。(つまり見ない)

 

 

 

 

 

◾️桐野夏生原作『燕は戻ってこない』(4/30スタート)

脚本:

出演者:

 

お金も夢もない、29歳のリキ。

元トップバレエダンサーで、自らの遺伝子を継ぐ子を望む、基。

その妻で、不妊治療をあきらめた、悠子。

それぞれの欲望が、「代理出産」を通じて交差する、ノンストップ・エンターテイメント!

 

 

先日本屋で原作を見て、面白そうだったので買いました。ドラマ見るなら原作を読んでからにしたい。

NHKだし、いいの作ってくれそう。

 

 

 

 

ということで相関図はこちら。

 

 

 

◾️その他

・『366日』……眞栄田郷敦好きだけど、ドラマの相関図に使われてる写真変じゃないか?あれはどういう写真なの?

・『Destiny』……ラブサスペンスは興味あるけど、とにかく亀梨くんが眉毛を太くしてくれないと見れない。

・『9ボーダー』……会社の女子たちがこれ見たい!って言ってました。女子ウケしそう。

・『東京タワー』……「恋はするものじゃなく、おちるものだ」という江國香織パワーワードを2024年でも使っていて驚き。

・『6秒間の軌跡』……ちょっと見たいけど、前回を見てないので腰があがらず。

・『くるり〜誰が私と恋をした?〜』……イケメンのラブストーリーを見て心に潤いを持たせたい気もする。

 

 

春も面白いドラマがありますように!

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

ちなみに、4/2スタートの『天使の耳〜交通警察の夜』(NHK/全4回)見てます。ドラマ10の全4回とか5回とか、中々民放では見ない絶妙な話数のドラマ好き。
再放送も配信もあるので是非。

『推しの子』のアクアがイケメンすぎて有難い。

「計画通り!」と言えば、漫画『DEATH NOTE』の夜神月ですが、今回は『推しの子』の話題です。(絵を描いてくれた夫が「アクアって夜神月っぽいよね」とよくわからないことを言っていました)※2023年12月16日に書いたやつです。

主題歌の『アイドル』が空前の一大ブームとなり、アニメも大ヒットとなった『推しの子』。
2024年第2期の放送が決定したということで、娘と楽しみにしています。

以前、夫に漫画を勧められて、恋愛リアリティショーの途中あたりまで読んだものの、少年漫画誌を読む習慣がない(なんなら月刊の少女漫画誌すら買っていなかった)私は、1週間に1度ちょっとずつ読む、ということができずに離脱。
アニメ化されていると知っても、夫から「面白かったから見てみなよ、と勧められても「えー、1話90分とか長いよ!」などとグチグチ言っておりました。


うん、馬鹿だね。
馬鹿だよ、馬鹿。


アニメ、1話からめちゃくちゃ面白かったです!!!
何で?!漫画読んだはずなのに何でこんな面白いの?!

1話終わってエンドロールが流れてきた時、「え?これ映画?クオリティー高すぎない?」と軽くパニックになりました。
調べたんですけど、これほんとに1話先行上映してたらしいです。そうですよ、完全に映画でしたもん。
ちょっと前に娘とハマって一気見。いやー、面白かった!!!

ということで、個人的に思う『推しの子』のよきところを④つにまとめてみました。

①アイが魅力的
とにもかくにもアイがかわいい。とんでもなくかわいい。
人気が出つつあるときにシングルで妊娠•出産なんて普通なら鬱案件だけど、アイはそこでも無邪気で元気。プラス思考の塊。
1話のラストでアイは殺されてしまいますが、びっくりするくらいその後もアニメ全体に「アイ」という存在が潜んでいて、11話通して「アイ」は過去にならない。
うちの保育園の息子も「アイが1番かわいい」と言っておりました。すごいぞ、アイ。(ちなみに娘は黒川あかね派)


②芸能界の闇を平気で出してくるけど、メインの登場人物はいい奴が多い。

昔から今も人気の恋愛リアリティショー。けれどその人気の陰で世界中で自殺者が出ているのも事実。
その恋愛リアリティショーの真実と嘘が乱れる裏側を見事に切り取ってます。

どうでもいいですけど、あのネットに悪口とか書く人って何なんですかね。『推しの子』でもそうでしたけど、自分は名前も出さずにそれはそれは偉そうですよね。
よく「この子をかわいいと思ったことはないです」とか「演技うまいと思ったことない」とか偉そうに書き込みしてる奴いますけど、マジで何なんですか?

そりゃあね、時々「いまのわざとか?」とツッコミたくなるくらい下手な子いますよ。でもまぁそこまでひどいのは数年に1回出会えるかどうかですからね。
もう10年以上前のドラマなんですけど、こっちがビビるくらい下手な子が出てて、顔がめちゃくちゃ可愛かったし、そんな重要な役じゃなかったんでまぁ大丈夫だったんですけど、あまりに下手で、もう途中からその子の下手な演技見るの楽しみにしてたくらいです。今だに「あの子あの時下手だったなーーー!!!」と思って、時々その話するんですけど、もう誰もそのドラマ覚えてないっていう。
でも私はあのドラマをずっと忘れません。顔面100点で、演技マイナス5,000点くらいだったあの子のおかげで!
というかですね、そんな演技下手な子を使うと決めた番組側のが悪いんですよ。本人だって自分が下手なのわかってて、本当はドラマなんて出たくないかもしれないですしね。

と、話が逸れに逸れまくりましたが、このアニメのよきところは、芸能界の闇も描きつつ、メインどころの芸能人がみんな性格いいところです。
ちょっと嫌な奴でてきたなと思ってもすぐ反省してくれるからこちらも嫌な気持ちになりません。
本当はドロドロした感情があるとは思いますけど、基本的には女の子たちはみんなキャッキャと可愛くて、仕事に対しては真面目で、性格もよくて、応援したい気持ちになります。
ルビーも、自分の母親(前世では推し)であるアイが暴走したファンから殺されるというとんでもない経験をしているにもかかわらず、それでも「アイドルになりない」と夢を見て、ひたむきに頑張る姿は明るいパワーに満ち溢れています。
物語の柱としては「アクアは、アイ殺害の協力者と思われる自分の父親を復讐のために探している」という重い設定があるんですけど、それ以外の部分(特に女の子たちの様子)がこのアニメ全体をポップに爽やかにしてくれてます。


③グッズも売りやすそう

お金の話で申し訳ないですけど、このアニメ関連グッズ売りやすそうだなとずっと思ってます。
アイもアイドルですし、アイの子供•ルビーもアイドルになったのでアイドルとしての曲も物語の流れ上、耳に入ります。小学生の娘はB小町の歌をよく歌っているくらいで、まずある程度の曲のダウンロードが見込めますよね。
で、漫画読んでないので先のことわからないんですけど、B小町のグッズとして物語に登場するものを実際にグッズとして販売することもできます。私なら、よくわからないグッズよりも、物語にちらっとでも登場するグッズがほしいです。
ということで、めちゃくちゃグッズ作りやすそうだし、売れそうだなーと思ってます。


さぁ、次が最後のポイントです。
最後に1番大事なこと言います。
この物語の核です。

④アクアがかっこいい!!!

アクアがかっこいい。
もうマジでかっこいい。

アイの遺伝子バリバリで、どえらいイケメン。
しかも前世医者だったから偏差値70超え。
でもアイの復讐のために生きてるから女に興味ないところが最高。女に興味ないイケメン、控えめに言って最高。

芸能科がある高校に進学した妹を心配して同じ高校に入ってるんですけど、アクアもちろん普通科で大人気。なんなら芸能科でもアクアを気になっている人がいるらしい。

アクアすごい〜!
アクアイケメン〜!!!!!!(見ながら声に出してました)

アクアの周り可愛い子いっぱいいるんですけど、アクアが全く興味なさそうで安心。全力で推せる。

ええ、何度も言いますけど、私は心が激狭な女なので、推しには可能な限り独り身でいてほしいと思ってます。
もはや彼女ができそうな奴は予め推さないという謎の構図を取り始める始末。

アクアー!復讐がんばれーーーーー!!!!

本当は「YOASOBIの主題歌よすぎ」という項目も入れようと思ったんですけど、話長くなりそうだったんで(話逸れるからだ)やめました。
また別で書きます。

 

おしまい!